業務内容

当社は請負で鋼構造物工事ならびに監理を執り行っております。
また非破壊検査全般、鉄鋼業や溶接工の溶接等についても執り行っております。

非破壊検査

非破壊検査とは

モノを壊さないで検査する技術、これが非破壊検査です。

モノを壊さないで検査する技術、これが非破壊検査です。よい品質のものをより早く、より安く作ることが求められている今の工業界において不良材料の早期発見、不良の生じない加工方法など、メーカー自身が非破壊検査を必要とするようになってきました。

高温・高速・高負荷というように今の構造物はその使用条件が厳しくなってきています。

また、取りまく環境、内容物においても腐食性・引火性・爆発性など危険がいっぱいです。
事故防止のための安全チェックが重要視されてくるのは当然でしょう。性能に悪影響を及ぼすキズや破損がないか、衝撃や振動に耐えられるのかどうか等、ユーザー側でも重要視しています。
原子力圧力容器やタンクなどの構造物、航空機や船舶といった乗り物、またビルや学校などの大型建造物から、一般住宅に至るまでそのひとつひとつが非破壊検査を必要としています。ヒビ割れひとつ見逃すことはできません。安全を守るために、検査方法も日々研究・開発され、ますます精密になっています。

非破壊試験

検査の種類について

表面欠陥検出のための非破壊検査
目視検査
(肉眼・外観)
内容 表面のキズを早くカンタンに調べることができる
適用 材料・機器・構造物すべてに適用
磁気検査 内容 表面又は表面直下のキズを検出できる
適用 磁石に吸引される強磁性材料だけに適用
浸透検査 内容 目に見えない表面のキズを簡単な操作で検出できる
適用 金属でも非金属でも適用
電磁誘導検査 内容 ウズ電流を利用して小さなパイプなどのキズの検出、材料判別に適用
適用 導電性の材料に適用

内部欠陥検出のための非破壊検査

放射線検査 内容 X線やガンマ線を利用して目に見えない内部のキズを検出できる
適用 金属材料、溶接部、鋳物、非金属材料に適用
超音波検査 内容 超音波の反射を利用して内部のキズが検出できる
適用 金属材料、溶接部、非金属材料に適用

その他の非破壊検査

超音波厚さ測定 内容 材料の片面に探触子を接触させるだけで厚さが測定できる
適用 金属及び非金属材料の素材、機器、構造物に適用
ひずみ測定 内容 構造物の表面のひずみが測定できる
適用 主として金属でつくられて構造物に適用
アコースティック・エミッション検査 内容 音響を利用して構造物の健全性診断ができる
適用 各種材料、構造物(地上・地下・海洋)地すべり等に適用
赤外線検査 内容 赤外線を利用して表面温度分布の測定ができる
適用 高温設備、電力設備及びタイルなどの剥離の診断に適用

X線検査

X線検査

X線検査には主に透過検査と回折検査の2種類があります。
X線透過検査では、X線を使用して建造物の床や壁、柱などの内部を検査します。
放射線には「エックス線・ガンマ線・アルファ線・ベータ線・電子線・中性子線…」などの様々な種類があります。その中でエックス線は医療用レントゲンという形で使用されており、私たちにとって身近な存在です。
そして工業用のX線透過検査というのは、例えるなら建造物などを対象にレントゲン撮影を行う検査だと言えます。金属や非鉄金属の溶接部や母材、コンクリートの内部の状況確認に適用され、奥行きのある傷や空洞などを検出する目的で使用されます。

X線回折検査では、X線の回折波をとらえて、残留応力を調べることができます。
X線を、物質(試料)に照射(入射)させると、(a)散乱X線、(b)蛍光X線、(c)透過X線になります。
回折は(a)散乱X線に属します。機械加工、熱処理による引っ張り応力の発生をとらえることにより、製品強度を高めることができます。
また、割れ、損傷が発生する前に検知することも可能なので、真の非破壊検査と言えます。負荷の大きい重工業・重機製品、自動車部品、原子力などの大部品から、電気部品の小部品まで、生酢が入ってはならないものの検査に役立っています。

ただし一定量以上のX線・放射線は人体に害を及ぼしますので、文部科学省の許可を受けた放射線取扱事業者の放射線取扱主任者による安全管理が必要になります

超音波探傷検査

超音波探傷検査

超音波とは、簡単に言えば「人間の耳には聞こえないほどの高い音」のことです。物理学において、音は波形で表されます。その波の周期を「周波数」という数字で表し、単位にはHz、KHzを使います。高い音ほど周波数は高くなり、たとえばピアノの鍵盤上で中心近辺の「ラ」音は441Hzであり、超音波は20KHz(20,000Hz)以上の周波数を持つ音です。

超音波には幾つかの特徴的な性質があります。まず金属などの物体内部に伝達しやすい、という性質。そして物体内部を伝達している時に、物体の端に当たったり、違う材質との境界に当たったりした時に反射しやすいという性質です。これらの性質を利用して、物体内部の傷や凹凸、空洞の有無を調べるのが超音波探傷検査です。

高圧ガス容器の溶接部検査、船舶、航空機などの設備検査、各種溶剤鋼管の溶剤欠陥検査などの現場にて使用されます。

超音波厚さ測定

超音波厚さ測定

超音波の性質を利用して、物体の厚さを調べるのが超音波厚さ測定です。高温のボイラーや蒸気タービン、小径の配管などの保守検査から、製造・加工寸法測定の品質管理として適用されます。超音波の性質に関しては「超音波探傷検査」をご参照下さい。

渦流探傷検査

渦流探傷検査

材料表面に渦電流を流して、材料に発生する電磁誘導の変化から検査対象の傷とその深さを検出する検査法を「渦流探傷検査」と言います。プローブと呼ばれる電磁石を用いた機器で、検査対象の表面状態を検査します。電流を流すという方法上、不伝導体の検査には対応できません。

ボルト・ナットなどの良否判定や異材判別(材料の評価)、金属部品の表面欠陥(亀裂・打痕)の検出などに使用されます。

磁粉探傷検査

磁粉探傷検査とは、磁気の性質を利用した検査方法です。電子部品・基板の亀裂検出、油圧機器・タンク・配管などの油漏れ検出、外食産業や給食設備での厨房・調理器具・食器などの脱脂洗浄の確認の用途で使用されます。磁気を利用した検査ですので、検査対象となるのは、強磁性体と呼ばれる“磁力に引き寄せられる材質”に限られます。

磁粉探傷検査にもいくつかの種類があります。ここでは一般的な磁粉探傷検査のうち、「極間法」についてご紹介します。磁粉探傷検査(じふんたんしょうけんさ)」は、強磁性体(磁石に引き寄せられる性質)の材質に限定された検査方法でしたが、この「浸透探傷検査」は強磁性体以外の検査対象の表面上に存在する微細な傷を検出できる検査です。

「浸透剤」と呼ばれる検査液を、検査対象の表面に塗布し一定時間放置します。その後、塗布した浸透剤をきれいに拭き取り、「現像剤」と呼ばれる別の薬品を塗布します。すると、表面上の傷が拡大化され視認できるようになります。ただし、浸透探傷検査では傷とその位置は検出できますが、傷の深さは測定できません。また、浸透剤を吸収してしまうような材質(木材など)には使用できません。

非破壊検査試験業務

◆インフラ調査業務@


インフラ設備の劣化調査を実施

インフラ設備の劣化調査を実施
某インフラ設備の劣化調査を実施。
非破壊検査として、腐食進行の著しい箇所への板厚測定、支柱溶接部の浸透探傷試験を実施。

◆インフラ調査業務A


鋼橋の劣化調査を実施

鋼橋の劣化調査を実施
某鋼橋の劣化調査を実施。
非破壊検査として、腐食進行の著しい箇所への板厚測定


◆【放射能透過試験(RT)エックス線、ガンマー線(Tr、Co)】のエックス線作業試験の作業風景


放射線透過試験を行う様子 (配管+フランジ)溶接部をX線装置を使用し放射線透過試験を行う様子です。

◆溶接部をX線装置で放射線作業を行う様子です。


試験諌と装置の距離をセット 試験諌と装置の距離をセットしているところです。

試験諌と装置の距離をセット

フィルムをセット フィルムをセットしているところです。

◆配管溶接部の『溶剤除去性染色浸透試験(PT)』の作業風景


浸透処理 ◆浸透処理◆

試験面に赤い液を塗り、もしキズがあれば、キズ内部まで赤い液が浸透する。

浸透処理 ◆現像処理◆

赤く塗った試験面をふきとった後で、白い粉の現像液を塗布する。
もしキズがあれば白くなった試験面に赤くうかんでくる。それをライトによって検出している様子です。
 
浸透処理 浸透処理

これらの写真は非破壊検査業務の試験のうち 2 つとなります。

まだあと磁粉探傷試験(MT)、超音波探傷試験(UT)などがあります。

また1つの試験方法の中でも、いろいろな状態によって、たくさんの組み合わせも存在します。

鉄鋼業

鉄鋼業

鉄鋼業

当社では鉄鋼業の分野において機械の据え置きや、物を積んだり下ろしたりするとび工。さらに溶接工の養成に力を入れております。
溶接工は、金属材料の接合方法のひとつである溶接を行う技能者のことをいいます。主に造船、自動車、車両、重電機、一般機械、圧力容器などの製造業です。この他建設業でも、ビルディング、橋、ダムのような鉄骨構造物を建設する際に溶接工が働いているので、その職場は非常に広い範囲にわたっています。

鋼構造物請負や非破壊検査にご興味のある方はお気軽にご相談ください。
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